オーバーホール修理

Repair of overhaul

腕時計のオーバーホール修理とは?
どんな部分が悪くなるの?職人としての腕の差はどこにでる?


腕時計の不具合は、外観から判断することが難しいケースが多いです。そのため、末長く時計をご愛用いただくために必要な分解掃除をオーバーホールと呼びます。
オーバーホールが必要となるケースと原因について、ご紹介します。

時計に関するトラブル内容原因の一例

時計が止まる

  • 内部の機械の不具合
  • 内部へのゴミの侵入
  • 磁気帯び

遅れる・進む(クォーツ)

  • パーツの汚れ
  • 電子回路の故障

遅れる・進む(機械式)

  • オイルの劣化
  • 歯車の摩耗
  • ゼンマイの不具合

電池を交換しても動かない

  • 電子回路の不具合
  • 内部へのゴミの侵入

巻いても1日持たない

  • ゼンマイの切断
  • 歯車の汚れや不具合

浸水・曇り・水滴・文字盤の汚れ

  • 時計裏蓋のパッキンの劣化
  • リューズに使用されているパッキンの劣化

インデックス取れ・針取れ

  • 衝撃による破損
  • 経年劣化

リューズの不具合(硬い・緩い・外れる)

  • 内部のパイプ部分のサビ
  • リューズと軸が外れている
  • リューズのネジ山の潰れ(防水時計など)

時計内部から異音がする(機械式時計)

  • 自動巻き部分のおもりの落下
  • 内部のパーツ損傷

ボタン不良(ストップウォッチ)

  • ボタン部分のゴミ
  • サビによる劣化

川井時計店がオススメするオーバーホールの目安


機械式時計

約5年に1度

クォーツ式(電池式)

約10年に1度

ソーラー時計

約7年に1度

※ソーラー時計に関しましては、メーカーにて交換をご依頼ください。



オーバーホールによる職人の腕の差


基本的なことではありますが、時計のパーツは大変細かく繊細です。ネジをひとつ外すにしても、ネジにぴったり合ったドライバーを選ばなければ、傷をつけてしまうことになります。「メーカーに修理を依頼したら傷がついてしまった」といった声も聞きます。

お預かりした時計に必要な道具を選ぶ、ゴミの見落としがないよう、顕微鏡を用いて念入りに確認する。作業環境の整理整頓を行う。こういった基本的なことがしっかりできている職人は、技術力に長けていると言えます。



利用の流れを教えてください


  • ご来店

  • お預かり

    傷の状態や動作の有無を確認後、不具合の原因について詳しくお調べいたします。

  • お見積もり

    修理内容や部品交換の必要性などをお伝えいたします。

  • 修理開始

    内容や金額にご納得いただけましたら、修理を開始いたします。
    完成仕上がりまでの期間(国産時計の場合、およそ1週間~)につきましても、修理開始時にお伝えいたします。

  • お渡し